酔拳2

映画『酔拳2』
引用元: 映画『酔拳2』/画像提供: TMDB

水には舟を浮かべる力があるが、舟を覆すのもまた水である

おすすめ度
感動する度
心に残る度
作品名
酔拳2
公開年
1994年
上映時間
102分
監督
ラウ・カーリョン
ジャンル
アクション
おすすめ度
TMDb評価
7.5/10
配信
hulu
一言紹介
過酷な修行の末にようやく『酔拳』の型を会得したフェイフォン(ジャッキー・チェン)。しかし、フェイフォンは酔拳を使うことにより歯止めがきかなくなり、暴走してしまう。そんなフェイフォンに父のウォン・ケイイン(ティ・ロン)は水能覆舟(水には舟を浮べる力があるが、舟を覆すのもまた水である)と説き、フェイフォンに酔拳を使用すること、そして飲酒をすることを固く禁じていた。フェイフォンの父、ケイインは医師であると同時に武術の達人だった。

「酔拳2」は1994年公開のアクション映画。 監督はラウ・カーリョン。 過酷な修行の末にようやく『酔拳』の型を会得したフェイフォン(ジャッキー・チェン)。しかし、フェイフォンは酔拳を使うことにより歯止めがきかなくなり、暴走してしまう。そんなフェイフォンに父のウォン・ケイイ… 当サイトのおすすめ度は★4.5/5。 huluで視聴可能。

映画酔拳2のストーリー(あらすじ)

過酷な修行の末にようやく『酔拳』の型を会得したフェイフォン(ジャッキー・チェン)。
しかし、フェイフォンは酔拳を使うことにより歯止めがきかなくなり、暴走してしまう。

そんなフェイフォンに父のウォン・ケイイン(ティ・ロン)は
水能覆舟(水には舟を浮べる力があるが、舟を覆すのもまた水である)と説き、
フェイフォンに酔拳を使用すること、そして飲酒をすることを固く禁じていた。

フェイフォンの父、ケイインは医師であると同時に武術の達人だった。
そんな父と薬剤の調達の為遠出をするフェイフォンは列車の中で
偉い軍人さんであり武術家のフクと出会う。

そこでフェイフォンはフクに泥棒だと間違われ、ちょっとしたトラブルに発展することになる…。
その後誤解は解けたのだが、ある事故でフクが大事に持っていた『皇帝の証の印』がフェイフォンの荷とすり替わってしまう。

それがきっかけでフェイフォンは様々なトラブルに巻き込まれる事となり、
ついに父親の言いつけを破り酔拳を使ってしまう。

酔拳2

引用元: 映画『酔拳2』/© Warner Bros.Entertainment Inc. All rights reserved

【ネタバレ考察】工業用アルコールと父の教えが意味するもの

『酔拳2』を観終えたとき、単なる痛快なカンフー映画にとどまらない、どこか重厚で切ない感触が心に残った人も多いのではないでしょうか。その中心にあるのが、「お酒」という存在と、父ウォン・ケイインがフェイフォンに授けた教えの存在だと僕は考えています。

物語の前半で、厳格な父ケイインはフェイフォンに対して「水能覆舟(水は舟を浮かべることもできれば、舟を覆すこともできる)」という言葉を投げかけます。これは古代中国の思想に由来する言葉ですが、映画の中では「酔拳とお酒」の関係性を例える象徴的なフレーズとして使われているように見えます。

お酒の力を借りることで、フェイフォンは通常では出せない変幻自在の強さを発揮します。しかし、お酒は自制心を奪い、時には大切なものや周囲の人々を傷つける猛毒にもなり得ます。父は武術家であり医師でもあるからこそ、力が持つ暴走の危険性と、酒に頼ることの脆さを誰よりも理解していたと解釈できるのです。

そして物語のクライマックス、イギリス領事一味の製鉄所に乗り込んだフェイフォンは、敵の圧倒的な強さを前にして極限状態に追い込まれます。そこで彼が選択したのが、なんと工場内に置かれていた工業用アルコールを煽り入れることでした。

通常の酒すら禁じられていたフェイフォンが、人体にとって危険極まりない工業用アルコールを体内に流し込む場面は、観ている側にも強烈な緊張感を与えます。ここには、手段を選ばずに国宝を守り抜こうとする悲壮な決意と、己の命や理性を引き換えにするという恐ろしい覚悟が表現されていると読むことができます。

父の教えであった「舟を覆す水」の境地へ、フェイフォン自らが飛び込んでしまった瞬間であり、勝利と引き換えに払った代償の大きさを物語る重要な描写だと考えられます。

フェイフォンが最後に見せた姿の理由|ラスト・結末の解説

製鉄所での壮絶な激闘を制し、なんとか国宝の流出を防ぐことに成功したフェイフォンですが、ラストシーンで彼が見せた姿には、多くの観客が驚きを隠せなかったはずです。

強敵ジョンとの死闘を終えた後、香港公開版で画面に映し出されたフェイフォンの姿は、白目をむき、顔を歪ませて妙な仕草を見せるという、一見するとコミカルでありながらも、どこか狂気を孕んだ状態でした。いわゆる爽快なハッピーエンドのヒーロー像とはかけ離れた描写となっています。

この衝撃的な結末の理由については、劇中で摂取した工業用アルコールの猛毒が、フェイフォンの身体や脳に深刻なダメージを与えた結果を描いているという解釈が一般的です。視力を失ってしまったのか、あるいは脳神経に異常をきたしてしまったのか、いずれにせよ過剰なアルコール摂取がもたらした痛烈な副作用を表現していると見ることができます。

ジャッキー・チェン映画といえば、明るく爽やかなエンドロールやNG集が定番ですが、『酔拳2』のラストには「勝ったものの、無傷ではいられなかった」という生々しい現実感が漂っています。ここには、力を乱用することへの強い戒めや、正義を貫くために支払った代償の重さが込められているという見方が成り立ちます。

見方によっては、深刻な後遺症をあえてコミカルな演技で包み込むことで、観客への衝撃を和らげようとした映画的な演出だったのではないか、と捉えることもできます。観る人によって笑える場面にも見え、同時に切なく恐ろしくも感じられる、非常に深い余韻を残すエンディングだと言えます。

『酔拳2』は実話なの?

観終わった後に「この歴史的な事件やウォン・フェイフォンという武術家は、本当に実在したのだろうか」と気になった方もいるかもしれません。

結論から言うと、主人公であるウォン・フェイフォン(黄飛鴻)は、19世紀末から20世紀初頭にかけて中国の広東省で活躍した実在の伝説的武術家・医師です。また、彼の父親であるウォン・ケイイン(黄麒英)も実在した人物であり、広東の優れた武術家たちを指す「広東十虎」のひとりとして知られています。彼らが営んでいた医館「宝芝林」も歴史上に実在した場所です。

ただし、映画『酔拳2』の中で繰り広げられるストーリー自体は、映画用に創作されたフィクションとして受け取るのが自然です。清朝末期の混乱の中で、海外へ文化財や国宝が流出していたという時代背景自体は歴史的真実に基づいていると言えますが、フェイフォンたちが皇帝の印を巡って繰り広げる大騒動や製鉄所での決戦などは、エンターテインメントとして構成された劇中オリジナルの展開だと考えられます。

また、実際のウォン・フェイフォンが酔拳の達人だったかというと、歴史的な記録において彼が主に修めていたのは「洪拳」と呼ばれる堅実な武術や「虎鶴双形拳」などであり、映画のように酒を飲んで千鳥足で戦うスタイルを主軸にしていたわけではないようです。

つまり『酔拳2』は、実在した英雄の知名度と時代背景をお借りしつつ、ジャッキー・チェンならではのアクロバティックなカンフーとエンターテインメント性を極限まで高めた、極めて完成度の高い歴史アクション・ファンタジーだと捉えるのがしっくりきます。

よくある質問(ネタバレFAQ)

前作『酔拳』(1978年)と物語の直接的な繋がりはありますか?

タイトルに『2』とついていますが、前作のストーリーを直接引き継いでいるわけではありません。前作で描かれた「若いフェイフォンが酔拳の修業を重ねて成長する物語」を踏まえつつ、より成熟した武術家としてのフェイフォンを描いた独立した作品として楽しむことができる構成になっています。

敵のボス役が見せる凄まじい脚技はCGやワイヤーですか?

ラストバトルで信じられないような連続蹴りを繰り出すジョン役のケネス・ローは、実際に高い格闘技の実力を持つ本物の武術家です。あの驚異的な足の上がり方や素早い連蹴りは、CGに頼らない生身の肉体表現であり、香港アクション映画の黄金期を象徴する圧倒的な技術だと評されています。

フェイフォンが製鉄所で飲んだ液体は何ですか?

激しい戦いの中で追い詰められたフェイフォンが口にしたのは、通常の飲食用のお酒ではなく、工場内にあった工業用アルコールです。体内に入れると大変危険な劇物であり、その毒性と引き換えに一時的な爆発力を得たものの、結果として身体に甚大なダメージを残すことになりました。

ラストシーンでフェイフォンが白目をむいているのはなぜですか?

工業用アルコールを大量に摂取したことによる急性中毒や、脳・神経への強いダメージ、あるいは失明などの症状を表現しているという見方があります。勝利の喜びだけでなく、危険な禁忌を犯した代償の深刻さを伝えるための演出だと解釈されています。

劇中に出てくる「水能覆舟」という言葉の意味は何ですか?

「水には舟を浮かべる力があるが、舟を覆すのもまた水である」という意味の中国の古い教訓です。映画の中では、お酒や強大な武術の力が持つ「自分を助けることもあれば、自分を滅ぼすこともある」という諸刃の剣としての性質を例える言葉として使われています。

『酔拳2』の壮絶なアクションと結末に余韻を感じた人へ

『酔拳2』は、ジャッキー・チェンというアクションスターの身体能力と、香港映画の伝統的な武術指導が最も高いレベルで融合した最高峰の一作だと僕は感じています。

特に製鉄所でのクライマックスシーンは、CGでは決して再現できない生身の迫力と緊張感に満ちあふれています。熱狂的なカンフーアクションを堪能できると同時に、今回考察したような「父の教え」「酒の恐ろしさ」「正義のために払った代償」といったドラマティックな背景に目を向けると、作品の深みがさらに増して見えてくるのではないでしょうか。

ただ強いヒーローが敵を倒して爽快に終わるのではなく、破滅と隣り合わせの危うさを抱えながら戦い抜いたフェイフォンの姿には、切なくも忘れがたい魅力が宿っています。

一度観たことがある方も、こうした「酒と力に潜む危険性」や「ラストシーンに込められたメッセージ」を意識しながらもう一度鑑賞してみると、子供の頃には気づかなかった新たな発見や感動に出会えるかもしれません。

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映画酔拳2を見た感想・レビュー

この作品『酔拳2』もおすすめ映画です!
個人的にはジャッキー映画の中でこの酔拳2が一番好きな映画かもです!
当時ここまではまったアクション映画はなかったかもしれません。

確かこの映画を初めて観たのは小学生の時だったと思います。
おばあちゃんの家に遊びに行ったときに日曜洋画劇場的なものでやってたような気がします。

とにかく当時の僕にとっては衝撃的な映画でした!
『フェイフォンつえー!』
『フェイフォンカッコイイ!』
そんな感じで終始見入ってたような気がします。
早速帰って小学校でカンフーごっこを友達としたような覚えがあります(笑)

当時は戦隊ものやヒーローものが大好きで、
映画と言えば『アクション映画』という感じでした!

悲しい気持ちになったり、笑って楽しい気持ちになったり、家族愛でジーンと来たり…
子供ながらこの『酔拳2』を見て色んな感情を抱いたことを思い出します。

『酔拳2』は小学生のときに初めて観たのですが、
その後も何度か見て、合計で5回くらい観たかもしれません。

映画って面白いもので、観るその時その時でまた違う見方が出来たり、
その時には考えなかったことを考えたり、
その時でまた別の感情が生まれたりと
その時に応じて色んな見方、考え方が出来るものだと僕は思っています。

本当におすすめ映画です!
観た事がある人は是非もう一度、観た事がない人は是非DVDで。

ジャッキーファンは勿論、
アクション映画が好きだという人も
カンフー映画が好きだという人も
ジャッキーが好きだという人も
色んな人が楽しんで観れるおすすめアクション映画だと思います!

友情、悔しさ、息子を思う親心、親しい人の死
アクションだけじゃなく、色んなものが詰まっていて濃いストーリーも良く、
何度観ても楽しめる、本当におすすめの映画です!

映画酔拳2の見どころ

アクションだけじゃない、引き込まれる作り込まれたストーリー。
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映画酔拳2の監督や出演俳優について

映画タイトル

酔拳2

映画酔拳2の製作国

  • 中国(香港)

映画酔拳2のジャンル

映画酔拳2のキャッチコピー

酔神たちよ、火を吹くごとく酒を食らえ!

映画酔拳2を一言で例えるなら

酔うと怪力

映画酔拳2の公開年

1994年

映画酔拳2の監督

映画酔拳2の主要キャスト

酔拳2を閲覧できる動画サービス

  • Netflix
  • Prime Video
  • hulu
  • U-NEXT

映画酔拳2のよくある質問

映画「酔拳2」はどこで見れる?
「酔拳2」はhuluで視聴できます。
映画「酔拳2」の監督は?
「酔拳2」の監督はラウ・カーリョンです。
映画「酔拳2」はおすすめ?
当サイトのおすすめ度は4.5/5です。過酷な修行の末にようやく『酔拳』の型を会得したフェイフォン(ジャッキー・チェン)。しかし、フェイフォンは酔拳を使うことにより歯止めがきかなくなり、暴走してしまう。そんなフェイフォンに父のウォン・ケイイン(ティ・ロン)は水能覆舟(水には舟を浮べる力があるが、舟を覆すのもまた水である)と説き、フェイフォンに酔拳を使用すること、そして飲酒をすることを固く禁じていた。フェイフォンの父、ケイインは医師であると同時に武術の達人だった。

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