壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)

壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)
© 2003 松竹/テレビ東京・テレビ大阪/電通/松竹ブロードキャスティング/TSUTAYAグループ/IBC岩手放送

守銭奴と呼ばれても、貫きたい志があった。身は修羅と化しても、守りたい愛があった。

おすすめ度
5
感動する度
5
心に残る度
5

映画壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)の予告動画

映画壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)のストーリー(あらすじ)

激動の幕末ー
まっすぐに生きた男がいた。
生きるために戦った男がいた。
愛するために生きた男がいた。

『旦那様、ご苦労さんでござんした。私達の為によく働いて、ご苦労さんでござんした。』

舞台は維新後の明治。
元新選組三番隊組長だった斎藤一(佐藤浩市)はある夜、熱を出した孫の実(みのる)をおんぶしてとある町医者の元を訪ねた。
夜分遅い時間ではあったが、その病院は斎藤達を快く迎え入れてくれた。
その病院を営む夫婦は翌日の引っ越しに備えて片付けをしている途中だった。

斎藤が足を運んだ病院は少し変わった病院で、
代金をもらう代わりに酒で患者のことを診てくれるという変わった院長が居る病院だった。

院長の名前は大野千明(村田雄浩)
中年の男性だ。

病院について孫の実(みのる)はすぐに注射器を見付けてしまう。
『ちくちく嫌!ちくちく嫌!』
と言って逃げ出そうとし、そのまま机にぶつかった実は机の上の写真たてを床に落としてしまう。

実を怒鳴りつけた斎藤一は落下した写真立てを拾い上げた。
そして、そこには見覚えのある男が写っていた。
その写真に写っていた男の名は『吉村貫一郎(中井貴一)』
斎藤一が最も憎んだ男であり、幕末の戦乱を斎藤一と共に戦った壬生狼(新選組)の一員だった男だ。

『お前が大嫌いだ!人が人を憎み、恨み合って殺し合う世の中だというのに、お前は何故己の腹すらも満たそうとせんのじゃ!お前は死んではならん…。お前のようなやつは絶対に死んではならんのだ…。』

壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)
© 2003 松竹/テレビ東京・テレビ大阪/電通/松竹ブロードキャスティング/TSUTAYAグループ/IBC岩手放送

時代はさかのぼり江戸時代末期、幕末の日本。
新選組が池田屋事件などで得意絶頂の時分だった。
そして、そんな新選組では新入隊士を集うための試験が屯所にて行われていた。
斎藤一が吉村貫一郎を初めて目にしたのはその試験でだった。

『吉村貫一郎 奥州盛岡 北辰一刀流 免許』

それまで木刀を用いての試合形式の試験を行っていた会場だったが、吉村貫一郎の肩書きを耳にして面白がった沖田総司(堺雅人)が“真剣での立会い”を提案した。
しかし、吉村貫一郎の流派である北辰一刀流には真剣での立会いというものがないからといったものであった。

吉村貫一郎は東北なまりの喋り方で、常に笑顔でいて、とても腰の柔らかい田舎侍であった。
そして、そんな男の立ち会う相手は新選組二番隊組長の『永倉新八(比留間由哲)』だった。

額当てを身に付け刀を握った吉村貫一郎は先程までのニコニコした表情の吉村貫一郎とは全く別人だった。
そんな吉村は新選組二番隊隊長である永倉新八と互角の試合をした。
そして吉村の剣技は『人を斬ってきた剣である』と斎藤一にひと目で見破られるのだった。

壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)
© 2003 松竹/テレビ東京・テレビ大阪/電通/松竹ブロードキャスティング/TSUTAYAグループ/IBC岩手放送

二番隊組長の永倉新八と互角に渡り合うほどの腕前を持った吉村貫一郎に興味を持った局長の近藤勇(塩見三省)
吉村に新選組の【剣術指南方】になることを命じた。

ある晩、京都の料亭にて新選組の決起会が開かれた。
そこには局長の近藤勇をはじめ、新選組対しが一同に会した。
後ほど沖田総司と共にその場に到着した斎藤一は吉村貫一郎の隣に座った。

吉村は斎藤に自己紹介を始めた。

  • お国自慢
  • 家族自慢

鼻持ちならない田舎侍だと、呆れ果てた斎藤だったがあることを思い出す。
『ひと月ほど人を斬っていない』
斎藤はその晩吉村を斬ることに決めた。

斎藤一『すまぬが屯所まで送ってもらえぬか?』

―吉村貫一郎『はい?』

斎藤一『すっかり酔うてしもうた。千鳥足の1人歩きは心もとないゆえ。』

―吉村貫一郎『ああ!はい。』

飲みの席を抜けて吉村を引き連れて雨の中を歩く斎藤だったが、頃合いを見て吉村に斬りかかった。
しかし、斎藤の不意をついた一太刀は吉村に避けられ、そのまま斬り合いになってしまう。

その場で斬り捨てることが出来ないと察した斎藤は
『冗談だ。貴公の腕前を試したまでよ。』
と、刀を納めた。
そして続けて吉村に言い放った。

斎藤一『”死にたくない”か。呆れた侍だ。』

それを聞いた吉村もすかさず返した。
―吉村貫一郎『誰しも本心は同じでしょう。斎藤先生は違うのですか?』

斎藤一『俺はいつ死んでもかまわぬ。斬ってくれる奴がいないから生きてるだけだ。』

吉村貫一郎『わすは違います。死にたくないから人を斬ります。』

壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)
© 2003 松竹/テレビ東京・テレビ大阪/電通/松竹ブロードキャスティング/TSUTAYAグループ/IBC岩手放送

かつて新選組に入隊する前の吉村貫一郎は『人斬り』とは縁のない生活を送っていた。
下級の武士ではあったが学才と剣術の腕を認められ助教として藩校の教壇に立っていた。

その藩校には息子の嘉一郎(藤間宇宙)とその友人で現在医者をしている大野千明(伊藤淳史)も通っていた。

『南部盛岡は江戸より140里。奥州街道の果てゆえ西国のごとく実りはあり申さぬ。おぬしらが豊かな西国の子らに伍して身を立て―国を保つのは並大抵のことではねえぞ。盛岡の桜は…石を割って咲ぐ。盛岡の辛夷は北さ向いても咲ぐのす。んだばおぬしらも…ぬくぬくと春の来るのを待たねえで石を割って咲げ。世にも人にも先駆けてあっぱれ花っこ咲かせてみろ。』

寛一郎は貧乏ではあったが、
強く優しい自慢の息子、食べてしまいたくなるほど可愛く小さな娘、そして町一番の美人の妻と共に幸せな生活を送っていた。
しかし、その生活は武士としての体面をようやく保てるほどのもので、実際のところは食べていくのもやっとの貧しい生活だった。
それでも幸せなことに変わりはなかった。

壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)
© 2003 松竹/テレビ東京・テレビ大阪/電通/松竹ブロードキャスティング/TSUTAYAグループ/IBC岩手放送

ある時、吉村貫一郎は家族を置いて突然脱藩した。

『世の変動を聞くにつき、拙者脱藩して尊皇攘夷に身を捧げ、幕府を守りとうござりやんす。』

寛一郎にとっては家族を残し一人脱藩することは苦渋の選択だった。
脱藩することは現代でいうところの亡命に近いことであった。

教壇に立っていた寛一郎は子どもたちに南部武士の心得を説き、南部の美しさに誇りを持てと口を酸っぱくしながらいってた『吉村先生』の脱藩だ。
当然残された家族、息子の嘉一郎(藤間宇宙)は脱藩した者の子供ということで
『お前の親父は天下の不埒者だ』
と周りの子供達にもいじめられるようになってしまった。

そんな姿を見かねた千明は事あるごとに嘉一郎を庇っていた。
そんな千明の父の大野次郎右衛門(三宅裕司)は藩の留守居役という大物であるのと同時に脱藩した吉村貫一郎の上司であり、そして幼馴染だった。

嘉一郎は自分のことを庇ってくれる千明に
『おもさげながんす。』
と泣きながら頭を下げるのだった。

父である貫一郎が脱藩してというもの、息子の嘉一郎の落胆ぷりは友人の千明が見ても心が痛くなる様子だった。
『何故吉村先生は脱藩したのだろうか?家族まで残して…。』

その後吉村一家は藩の住居から追われ、遠い親戚を頼って引っ越していった。
それほどまでに当時【脱藩】とは重罪とされるものだったのだ。

家族がそんな目に合うことを知りながら、それでも脱藩することを決意した貫一郎の中にはある想いがあったのだ。
『このままじゃ家族が餓死してしまう。脱藩して、大罪人となろうとも愛する家族だけは守らなければならない。』

新選組に入った貫一郎はどんな時でも自分を押し殺し、仕事に励んでいた。
幾ら守銭奴と罵られようともお金のため、残して来た家族のために心を修羅にし、自身の手をも汚しながら稼いでお金を事あるごとに家族の元へ送っていた。

愛する家族のためなら藩を裏切ってでも人を殺してでも何でもやる…。
それが貫一郎の決めた生き方なのであった。

それでも貫一郎は武士であり侍であった。
それ故にどうしても捨てられない“義”もあるのだった…。

壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)
© 2003 松竹/テレビ東京・テレビ大阪/電通/松竹ブロードキャスティング/TSUTAYAグループ/IBC岩手放送

果たして貫一郎が選んだ末に進んで行くその道の先に幸せはあるのか?
そして藩に残して来た大切な家族を守ることができるのか?

これは家族のために全てを投げ出し、最後まで己の義を突き通そうとした新選組最強と言われた一人の男・壬生狼の物語である。

『新選組隊士 吉村貫一郎!徳川の殿軍をばお務め申す!一天万乗の天皇さまに弓引くつもりはござらねえども―拙者の義のために戦はせねばなり申さぬ!いざお相手いたす!』

壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)
© 2003 松竹/テレビ東京・テレビ大阪/電通/松竹ブロードキャスティング/TSUTAYAグループ/IBC岩手放送 出典元 : hulu(https://www.happyon.jp/when-the-last-sword-is-drawn)

映画壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)を見た感想・レビュー

かつてこんなにも号泣した映画があっただろうか(´・ω・`)
恐らくこれからもこれまでもこれからもないかもしれない(´・ω・`)

この映画【壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)】は僕の中のベスト映画ランキングベスト5に入る超・超・超おすすめ映画です!!
時代劇映画でいうとたそがれ清兵衛と同じくらいか、それ以上に大好きな映画です٩(๑`^´๑)۶
映画のジャンルを【時代劇】にしましたが、どちらかというとヒューマンドラマ映画かもしれないです(><)

壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)
© 2003 松竹/テレビ東京・テレビ大阪/電通/松竹ブロードキャスティング/TSUTAYAグループ/IBC岩手放送

マジで何回見て何回泣いたことか(´・ω・`)

  • 新選組最強の男
  • 守銭奴
  • 貧乏田舎侍
  • 国を捨てた男
  • 義に熱い男

全部ちゃんと理由がある!!
マジで家族愛が半端ないっす!
マジで切なすぎる(´・ω・`)

後半とか涙止まらんし、鼻水まで出てきてはじめて見た時は深夜の3時くらいに1人で真っ暗な部屋の中でガチ嗚咽した(´・ω・`)
あまりいうとネタバレになっちゃうかもしれないけど、決して『ハッピーな物語』ではないです…。

これほどまでに貧乏な侍を、見てて泣きたくなるようなその生活を、誰にも理解されない自身の『大切なものを守りたい』という信念をこんなにまっすぐに描いた時代劇映画がかつてあったでしょうか?
正直胸を打たれた、胸が熱くなったという点では僕の中ではたそがれ清兵衛よりも上でした(´・ω・`)

『おすすめの映画教えてよ!』
って言って来た人には必ずといっていい程ゴリ押しした映画やけど、
その後見てくれた人は今のところ100%の確率で号泣してます(´・ω・`)
もうね、、、家族愛が半端ないっす(´・ω・`)
すっげえ美しいもんが見れます(´・ω・`)
とにかく見終わった後に日本人であることを誇らしく思うというか、素直に日本人で良かったなって思う٩(๑`^´๑)۶

僕自身日本の時代劇映画っていうのが好きで、90年代以降に制作された時代劇映画は割と見てる方だと思うんすけど、この『壬生義士伝』は他の作品よりもずば抜けて最高だった٩(๑`^´๑)۶

刀で
『カッキーン、カッキーン』
っていう迫力ある殺陣系のものがあるのも好きだけど、やっぱり日本の時代劇といえばやっぱり日本人の魂を揺さぶって来るような人情味溢れたヒューマンドラマが魅力的なんじゃないかなって思うんすよね(๑`^´๑)

壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)
© 2003 松竹/テレビ東京・テレビ大阪/電通/松竹ブロードキャスティング/TSUTAYAグループ/IBC岩手放送

これはね、この映画壬生義士伝だけじゃなくて、藤沢周平原作・山田洋次監督作品の時代劇映画にも言えることなんですけど、当時の言葉というか方言を使ったリアルな再現がまた良いんですよね(^^)
どうしても数百年前の設定の物語を現代の最新機器で映し出して見ている訳で…。
やっぱり言葉遣いとかも演出の一つだと思うし、方言とかその時代の言葉?みたいなものに力を入れてやってくれてるとすごく自然に見れるし感情移入出来る(*´∀`*)
特に今の時代とは全く違う時代のものを一つの『作品』として作る上で、大事なことというか、視聴者を引きつけるエッセンスみたいなものだと個人的には思ってますw

あくまで個人の見解なんですけど、時代劇系のドラマや映画にとって町並みや服装・容姿や設定っていうのは当然のように大切な要素だと思うのですが、その当時の話し方やその土地の言葉・方言を再現するっていうのもすごく大事なことだと思います(^^)

あと、ちょっとしたことかもしれないですけど、壬生義士伝でキャストが身に付けている服などもすごくリアルな感じがして良いなと思いました(*^^*)
貫一郎や嘉一郎の身に付けている服はいかにも『貧乏』なんだろうなと思わせるほどちょっとボロくて…
でもそれがリアルですごく自然な感じがしました!

キャストというと、僕はこの映画『壬生義士伝』で初めて中井貴一さんという俳優を知りました。
CMとかで見たことはあったんですけど、名前までは知らなくて(´・ω・`)

壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)
© 2003 松竹/テレビ東京・テレビ大阪/電通/松竹ブロードキャスティング/TSUTAYAグループ/IBC岩手放送

正直この映画『壬生義士伝』を見て中井貴一さんの印象が180度変わりました!
『マジでこの人の演技というか、役の作り込み具合が半端ねえな٩(๑`^´๑)۶』って感じでw

すごく個人的な感想にはなってしまいますが、もし吉村貫一郎役が『中井貴一さん』でなければ全然違う映画になってたんじゃないかなって思っちゃいます(´・ω・`)

そして、監督はあの映画『おくりびと』の滝田洋二郎監督です!
映画おくりびとでもボロクソに泣いたけど、正直その何倍も泣いたのがこの『壬生義士伝』です(><)

壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)
© 2003 松竹/テレビ東京・テレビ大阪/電通/松竹ブロードキャスティング/TSUTAYAグループ/IBC岩手放送

こんなクソみたいなレビューじゃ伝わらないと思いますが、マジでマジで最高で超おすすめの映画です٩(๑`^´๑)۶

時代劇映画・侍もの映画が好きって人にもそうじゃないって人にも見て欲しいガチで最高におすすめな映画です!
出来れば見終わったあとに自身の家族のことを考えて欲しいです。
今居る家族、もしかしたらこれから新しく出来る家族のことを想って見て欲しいです。

父として、母として、息子として、娘として
きっと自身の中の大切な何かについて考えさせてくれる
そんな素敵な映画だと思います(*´∀`*)

今現在Hulu U-NEXT プライム・ビデオ、あとはNetflixでも見放題なのでもし是非見てみてください(^^)/
壬生義士伝はぜっっっっっっっっったいに損はしない、ガチでおすすめな映画です!
もし『壬生義士伝見たよ!』って人はコメントから感想など書いてくれると嬉しいです(*^^*)

映画壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)の見どころ

中井貴一のガチで約になりきった演技・全体を通した細かな演出 そして家族愛(´;ω;`)

映画壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)の監督や出演俳優について

映画タイトル

壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)

映画壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)の製作国

  • 日本

映画壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)のジャンル

映画壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)のキャッチコピー

まっすぐに泣ける生き方がある

映画壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)を一言で例えるなら

己の義

映画壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)の公開年

2003年

映画壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)の監督

滝田洋二郎

映画壬生義士伝(When the Last Sword Is Drawn)の主要キャスト

  • 中井貴一(吉村貫一郎)
  • 佐藤浩市(斎藤一)
  • 夏川結衣(しづ)
  • 中谷美紀(ぬい)
  • 山田辰夫(佐助)
  • 三宅裕司(大野次郎右衛門)
  • 塩見三省(近藤勇)
  • 野村祐人(土方歳三)
  • 堺雅人(沖田総司)
  • 斎藤歩(伊東甲子太郎)
  • 比留間由哲(永倉新八)
  • 神田山陽(谷三十郎)
  • 堀部圭亮(篠原泰之進)
  • 津田寛治(大久保利通)
  • 加瀬亮(近藤周平)
  • 村田雄浩(大野千秋)
  • 村田雄浩-少年時代(伊藤淳史)
  • 藤間宇宙(吉村嘉一郎)
  • 伊藤英明(徳川慶喜)

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