ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)

映画『ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)』
© 1998 - Miramax

『体が重いと足跡も深くなる。恋心も強いと傷が深い。』

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映画ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)の予告動画

映画ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)の概要

「ニュー・シネマ・パラダイス(New Cinema Paradiso)」は、1988年にイタリアで制作された映画で、映画館で働く少年サルヴァトーレが、映画の魔法に取りつかれて成長していく様子を描いた感動作品です。

この映画は、世界中で大きな評価を受け、アカデミー外国語映画賞をはじめとする多くの賞を受賞しました。また、映画愛好家や映画業界の人々からも高い評価を得ており、今でも多くの人々に愛され続けています。

物語は、サルヴァトーレが少年時代に出会った映写技師アルフレードとの交流を中心に展開されます。アルフレードから映画の魅力を学び、映画館での生活を通じて様々な人々との出会いや別れを経験していくサルヴァトーレの姿が描かれています。

このニュー・シネマ・パラダイスは、映画が人々に与える感動や魅力を、深く理解し、愛することの大切さを教えてくれます。映画ファン必見の感動作品であり、ぜひ一度ご覧いただきたいです。

映画ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)のストーリー(あらすじ)

舞台は戦後のイタリア。
サルヴァトーレ・カシオ(ジャック・ペラン)の母を名乗る女性は息子がいるであろう場所に電話を掛け続けていた。
息子のサルヴァトーレは30年前に故郷のシチリアを離れて一度も帰って来ていなかった。

ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)

© 1998 – Miramax

サルヴァトーレはローマ在住の映画監督だ。
ある晩、ローマの自宅に帰宅したサルヴァトーレは母から電話が掛かって来たことを妻から聞いた。
そして、アルフレード(フィリップ・ノワレ)が亡くなったことも聞いた。
その晩サルヴァトーレはベッドの上で幼い頃の日々を思い出していた。

サルヴァトーレは子供の頃から映画、そして映画館が大好きだった。
そのきっかけを作ってくれたのはアルフレードという映画館で働いていたおじさんだった。
そして映画監督になれたのもアルフレードのお陰だった。
アルフレードはサルヴァトーレの恩人だった。

舞台は変わり戦後のイタリア・シチリア。
サルヴァトーレは母と妹と3人で貧しい生活を送っていた。
父は戦争に出たっきり戻って来なかった。

サルヴァトーレの暮らしていたシチリアの村には娯楽と呼べるものがほとんどなかった。
唯一娯楽施設と呼べるものは村の中心の広場にある教会と併設された映画館のみだった。
戦争中だったということもあり、村は外の世界から遮断されていた村人にとってその映画館のみが唯一広がった“世界”を見せてくれる場所だった。
サルヴァトーレもその映画館がお気に入りだった。

ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)

© 1998 – Miramax

当時教会で奉公をしていたサルヴァトーレはその映画館に入り浸っていた。
そして映写機を回すアルフレードという男の映写室に遊びに行き、その度にアルフレードに怒られた。
もう来ないという約束でサルヴァトーレはアルフレードから投影禁止とされたシーンの収められたフィルムの切れ端を譲り受けた。

アルフレード『今度来たら殴るぞ!』

サルヴァトーレにとってそのフィルムはおもちゃであり、そして宝物となった。

ある時サルヴァトーレは母に尋ねた。

サルヴァトーレ『ママ、戦争が終わったのにパパは帰らないの?』

サルヴァトーレの母『帰るわ。もうすぐ帰って来る。』

サルヴァトーレ『もう顔を忘れたよ。』

ある日、サルヴァトーレは母親にお遣いを頼まれた。
しかし、サルヴァトーレは母親に頼まれた牛乳を買わずにそのお金を持って映画館に映画を見に行った。
映画が終わると映画館の外で母が待っていた。
母の姿を確認したサルヴァトーレは顔を真っ青にした。

サルヴァトーレの母『どこに居たの?牛乳は?』

サルヴァトーレ『…』

サルヴァトーレの母『お金は?』

サルヴァトーレ『…盗られた…。』

母はサルヴァトーレの頭を叩き続けて言った。

サルヴァトーレの母『映画に行ったのね?映画だね!』

そういって母はサルヴァトーレを叩き続けた。

その様子を目撃したアルフレードは咄嗟に止めに入った。

アルフレード『どうした?止めなさい。』

サルヴァトーレの母『だって、この子と来たら!』

アルフレード『タダで入れてやった(映画館に)。金は映画館で落としたのかも。いくらだ?』

サルヴァトーレ『50リラ。』

アルフレードは映画館で働く同僚に尋ねた。

アルフレード『今夜の落とし物は?』

同僚『くしと踵あてとタバコ入れ…』

アルフレード『50リラ。』

そう言ってアルフレードは気付かれないように自身のポケットから50リラを出した。
それはアルフレードのお金だった。
アルフレードはそのお金をサルヴァトーレの母に渡した。

サルヴァトーレの母『ありがとう、アルフレード。』

アルフレード『お休み。』

アルフレードは心優しい男性だった。

ある日、教会の奉公の帰りに神父と歩いていたサルヴァトーレは偶然アルフレードと会った。
アルフレードは畑仕事を終え自転車で戻る途中だった。
歩き疲れたサルヴァトーレはその場に倒れ込み、大げさに叫びだした。
そしてアルフレードの自転車に乗せてもらうことになった。

サルヴァトーレはアルフレードに言った。

サルヴァトーレ『アルフレード。僕はもう5年生だ。映写室には行かないから友達になろうよ。』

アルフレード『友達は顔つきで選ぶ。敵は頭の良さで選ぶ。お前はずる賢すぎる。よい友達を選べと子どもには言ってある。』

サルヴァトーレ『子ども居ないじゃない。』

アルフレード『子どもを持ったら言う!』

サルヴァトーレとアルフレードが帰宅すると事件が起きていた。
サルヴァトーレが自宅に持って帰ったフィルムの切れ端が発火し、妹が焼け死にかけたのだった。

※今とは違い1950年代まで使われていた映画のフィルムは自然発火することがあった。
劣化すると38度で発火すると言われていた。

ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)

© 1998 – Miramax

サルヴァトーレの宝箱の中からは燃えたフィルムと帰ってこない父の写真があった。
アルフレードは悲しい顔をしながらその写真を手にとった。

サルヴァトーレの母『また映画のせいだね!』

そしてサルヴァトーレの母はアルフレードに言った。

サルヴァトーレの母『いい年して子どもと遊ぶなんて!』

アルフレード『私のせいかね?』

サルヴァトーレの母『フィルムのせいよ。』

アルフレード『…』

サルヴァトーレの母『何とかしてよ!この子が話すのは映画とあんたのことだけ!!この子を映画館に入れないと誓って!』

アルフレード『分かった、誓うよ。』

ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)

© 1998 – Miramax

そんなことがあってもサルヴァトーレは映画館に行くことをやめなかった。
こっそりと映画館に行ってはアルフレードに映写室に入れてくれるようお願いした。
だがアルフレードはサルヴァトーレのそんなお願いを断り続けた。

ある時、サルヴァトーレは映画館の外でアルフレードの妻、アンナを見付けた。
アンナはアルフレードに弁当を持って来ていた。
サルヴァトーレはそれを受け取り、無理矢理理由を作って映写室に居るアルフレードの元へ向かった。
そしてアルフレードに言った。

サルヴァトーレ『ママに話した。フィルムをくれたのはアルフレードじゃないって。フィルムに火がつくなんて冗談だと思った。これだけ言いに来たんだ。』

それを聞いたアルフレードは言った。

アルフレード『トト(サルヴァトーレのあだ名)、こっちへ来い。私はこの仕事を10歳で始めた。その頃はこんな機械はなかった。映画は無声だった。映写機はハンドルを回すものだった。一日中手で回した。かたいハンドルでね。疲れてくるとスピードが落ちる。あっという間に火がついた。』

サルヴァトーレ『僕にも教えてよ。もうハンドルじゃないから簡単だろ?』

アルフレード『教えたくないんだ。お前にはさせたくない。つらい仕事だ。いつも独りぼっちだ。しかたなく同じ映画を100回も見る。クリスマスにも働く。休みは聖金曜日だけだ。キリストが十字架にかけられなかったら聖金曜日も働くところだ。』

サルヴァトーレ『何故他の仕事をしないの?』

アルフレード『バカな男だからさ。この村で映写技師になれるものが居なかった。私がやるしかなかった。運もなかった。子供の時は戦争だった。大人になったらまた戦争だ。』

サルヴァトーレ『…』

アルフレード『私のような男になりたいか?』

サルヴァトーレ『いや。』

アルフレード『いい子だ、トト。お前の為に言うよ。ここは夏は死ぬほど暑いし、冬は寒くて凍えてしまう。煙とガスを吸うが稼ぎは少ない。』

サルヴァトーレ『自分の仕事が嫌いなの?』

アルフレード『もう慣れたよ。それに客席が満席になってお客が楽しんでると自分も楽しくなる。人が笑うのが嬉しい。自分が笑わせてる気がする。お客の悩みや苦労を忘れさせる。それが好きだ。』

サルヴァトーレはそんなアルフレードの長い話を聞くことなく、勝手に映写機を操って映画を映し出した。
アルフレードの仕事を見様見真似で覚えていたのだった。

ある時、小学校の卒業試験を受けに行った。
戦争中、10歳で映写技師として働き出したアルフレードは学校に通うことが出来なかった。
その試験は地元の小学生達と共に受けた。
そこには小学生のサルヴァトーレも居た。

ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)

© 1998 – Miramax

アルフレードにとってその試験は難しかった。
前の方に座って問題を解いていたサルヴァトーレに合図を送って答案を教えてもらおうと頼んだ。

サルヴァトーレは映写機の使い方を教えるのと引き換えに答案を渡すと言った。
そして悩んだ末にアルフレードは渋々承諾した。

それからサルヴァトーレは毎日のようにアルフレードの居る映画館の映写室に足を運んだ。
そこでアルフレードから映写機の使い方を教わった。
映写技師は危険な仕事だった。
当時発火しやすいフィルムを使用していた為、映画の上映中にフィルムが燃えてしまうことが度々あった。
アルフレードはそういった危険をサルヴァトーレに念入りに説明した。
そして映写技師としての仕事の全てをサルヴァトーレに教えた。

ある時、サルヴァトーレ達家族に訃報が届いた。
父が戦死した。
戦場から戻らなかった父は戦地で戦死していた。
母は泣いた。
サルヴァトーレは父と同じようにヒゲを生やした俳優が描かれた映画のポスターを見て笑った。

どんなに貧しくてもどんなに悲しいことがあっても村人達は村にある唯一の娯楽施設の映画館に言って笑った。
戦後の厳しい時期だったが、映画は人々を勇気付けてくれた。
夜になると映画館の前には映画館に入り切らない程の人が押し寄せるようになっていた。
そこでアルフレードは機転を利かせた。
映写機を窓の外に向けて、街の広場の外壁に映画を映し出した。
アルフレードは人々の笑顔を見るのが好きだった。
そして、事件は起きた。

村人の笑顔・笑い声に気を取られたアルフレードは誤ってフィルムを燃やしてしまった。
それは故意ではなく自然発火してしまったのだった。
映画のフィルムを守るために必死に鎮火しようとしたアルフレードだったが、大火傷を負ってしまいその場で気絶してしまった。
その様子に気付いたサルヴァトーレは急いで映画館に戻りアルフレードの救出に向かった。
しかし、まだ10歳程だった小さなサルヴァトーレにとってアルフレードを抱えて外に出ることは不可能だった。
それでも諦めずにサルヴァトーレは気絶したアルフレードの足を引きずって何とか映写室の外に連れ出した。
次々と燃えていくフィルムやポスター。
ついに映画館は全焼してしまった。

アルフレードは顔に大きな火傷を負い視力を失ってしまった。
そして同時にシチリアにあるその小さな村は唯一の映写技師と唯一の娯楽施設を失ってしまったのだった…。

村人は笑顔を取り戻すことが出来るのか?
映画と映画館とアルフレードを誰よりも愛したサルヴァトーレはどういう決断を出すのか?

ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)

© 1998 – Miramax

映画ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)を見た感想・レビュー

この映画『ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)』も超おすすめ映画なので紹介します!
映画好きな人はもちろんですが、そんなに映画が好きじゃないって人にも絶対に見て欲しいおすすめの映画です٩(๑`^´๑)۶
というか有名すぎる映画だから見たことないっていう人はほとんど居ないかもだけど(´・ω・`)

この映画には通常版とディレクターズカット的な完全版があります。
NetflixやPrimeビデオでは通常版を視聴出来ますが、
U-NEXTならニュー・シネマ・パラダイスの未公開シーンを含めた完全版を見ることが出来ます!

ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)

© 1998 – Miramax

個人的には完全版が好きです٩(๑`^´๑)۶
完全版の方が心の少し残ったモヤモヤを解消してくれます!!
Netflixで見返した時に『DVDで見た時と何か違う(´・ω・`)』と感じた違和感はNetflixが完全版じゃなかったからでした(><)

U-NEXTのニュー・シネマ・パラダイス完全版

マジで何度見ても泣ける(´・ω・`)
そして何度も見たくなる(´・ω・`)
マジで切ない(´・ω・`)

ニュー・シネマ・パラダイスはそんな素敵で最高な映画です!

もしまだ見たことがないっていう人が居たら絶対に見るべき!
子どもが出来たら子どもには絶対に見せたい映画です!!

個人的に思うことだけど、ニュー・シネマ・パラダイスって見る人の年齢で感じ方や捉え方が違う映画のような気がします(><)
その時々で大切な何かをもらえるというか、きっかけをもらえるような映画だと僕は考えます。

これは間違いなく20世紀の名作映画ベスト10に入る最高の映画だと思います٩(๑`^´๑)۶

ストーリーで書いたのはまだまだ全然序盤ですが、後半からはもっともっと面白くなります!
懐かしいと感じた人は是非もう一度見てみてください٩(๑`^´๑)۶

きっと前とは違う大切な何かをこの映画『ニュー・シネマ・パラダイス』からもらうことが出来ると思います。

映画ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)の見どころ

褪せることのない優しい記憶

映画ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)の監督や出演俳優について

映画タイトル

ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)

映画ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)の製作国

  • イタリア
  • フランス

映画ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)のジャンル

映画ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)のキャッチコピー

映画から夢が広がった 大切な僕の宝箱

映画ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)を一言で例えるなら

"映画"ってやっぱりいいもの

映画ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)の公開年

1989年

映画ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)の監督

  • ジュゼッペ・トルナトーレ

映画ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo_Cinema_Paradiso)の主要キャスト

  • サルヴァトーレ・カシオ(サルヴァトーレ・ディ・ヴィータ(少年時代)
  • ジャック・ペラン(サルヴァトーレ・ディ・ヴィータ[大人])
  • フィリップ・ノワレ(アルフレード)
  • ブリジット・フォッセー(エレナ)
  • レオポルド・トリエステ(神父)

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